誤嚥に関する質問に対するお答え

  • 2019.01.26 Saturday
  • 12:17

先日の研修会で、「乾いた海苔」「一辺が1センチの三角形のこんにゃく」「1×1×3センチぐらいの高野豆腐」は安全かというお尋ねをいただきました。私にはお答えしかねるので、「保育の安全シート」「救急動画」の並木先生にお聞きしました。

 

1−7にも「これなら安全、詰まらない、はない」と書きましたが、並木先生もやはり…

「完全に安全な形態は示せませんが、食品を提供する専門家の栄養士・調理員が安全に最も近い値を示して作り、食品を食べさせる専門家の保育者が適切な介助見守りをすることが、できる最善のことでしよう。それでも発生する事故のために救命手当」というお返事でした。並木先生自身の経験でも、いつも食べているパンを詰まらせたケース、いつも食べているこんにゃくを詰まらせたケースなどが実際にあるそうです。大きさや形に関しては「特に危ない」があるにしても、「これなら安全」はなく、「食べさせ方、食べ方、体調がからみあった場面で事故は発生するものかと思います」(並木先生)でしょう。

 

「1センチというのは咀嚼できるサイズでは?」と並木先生はおっしゃっていますが、何度でもくれぐれも言います、「1センチなら、なんでも詰まらないから大丈夫」ではありません。1−7に書いた通り、食道に行かず気管に入ってしまうような食べ(させ)方をしていたら、小さくても(気管に)詰まります。噛まずにどんどん飲み込めば、小さいものでも喉に詰まります。

 

海苔は並木先生が働いていた所では出していなかったようで、「子どもは海苔が好きなので、家庭では口を湿らせながら食べさせるようにしている」とのことです。

製品の危険をみつけたら報告を!(マグフォーマーを例に)

  • 2019.01.15 Tuesday
  • 17:19

NPO理事の所真里子さんから、下のマグフォーマーの磁石に関して重要なコメントをいただきました。他園の先生方も「これは言わなくちゃ」「うちは大丈夫だったけど、ひどいことになったら大変だから」という製品があったら、どんどん報告してください。報告すればするほど、国民生活センターは動きます。私たちが黙っていたら、何もしません。国民生活センターもメーカーも輸入業者も。

 

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青エプロン先生、貴重な情報をありがとうございます。

プラスチックは劣化しますが、直射日光に常にさらされたり、強い力が日々かかったりしない限り、数年で劣化することは考えにくいです。

磁石がなぜ抜けてしまったのか? 原因がわからないと不安ですから、ぜひ国民生活センターに商品テストの依頼をしてほしいです。

国民生活センターには、消費者から「これは危ないと思うから、原因を調べてほしい」という申し出を受ける窓口があります。
たとえば、このページの右側

方法は2つあります。
「188」(局番不要)にかけると、最寄の消費生活センターに電話がつながります。もう一つは国民生活センターの窓口(03-3446-1623/10時〜12時、13時〜16時・土日祝日を除く)にかける方法。個人的には、国民生活センターの窓口をお勧めします。

電話をかけると、氏名、住所、電話番号、性別、年齢、職業 が聞かれます。これはいたずらではないことを確認するためと、商品テストをすることになったときにテストするモノを受け取るために必要な情報です。「保育士」と答えたとしても、どこの園かを
答える必要はありません。

伝える内容は次のとおりです。
・具体的な商品名を伝えます。
・いつ頃に購入したか、わかる範囲で。保育園で使っていることも伝えてください。
・商品がどのような状態だったかを説明してください(ブロクに投稿した内容と同じで大丈夫です)
・子ども用に安全対策がなされている玩具なのに磁石がとれた。とても磁力の強い磁石であること。他でも頻発しているとしたら非常に危ないので原因を国民生活センターで調べてほしい。

子どもの磁石の誤飲は、国民生活センターが2018年度の10大消費者ニュースの一つにあげられているので、無視はできないと思います。磁石がとれた玩具を発見した方には、一人の消費者として「これは商品として危ないからテストしてほしい」とぜひ国民生活
センターに連絡をしてください。

なお、この申し出ですが、園で事故等があると地方自治体を通して消費者庁に届け出をする制度がありますが、これとは全く違うものです。園を運営する区や会社等の許可を得る必要はありませんし、国民生活センターがテストをすることになったとしてもどこ
からの申し出かが公表されることはありません。

マグフォーマーの磁石について(事例)

  • 2019.01.12 Saturday
  • 22:09

 hiyoko先生、いつもコメントをありがとうございます(下の記事)。

 「餅つきは良いすが、餅食べるの慎重派」先生、餅つきの項にコメント、ありがとうございます。なぜかコメントを「公開」にできないので、コピペして公開しました。…そうですね…。いまどき、「文化の継承」では、世の中、納得しないでしょう。

 

 では、皆さま、今年もよろしくお願いいたします。

 

 さて、青エプロン先生から大事な事例報告をいただきました。製品安全担当の所さんにも共有しますね! ありがとうございます。

ーーーー

 

 いつも参考にさせていただいています。“保育の安全”にマグフォーマの記事が出ていたので事例として報告したいと思います。

 私の勤める保育園でもマグフォーマはどのクラスにも大人気の玩具です。製品の対象年齢は3歳頃〜とのことですが、0歳クラスから黒板にパタパタくっつけたり繋げて電車に見立てたりして楽しんでいます。
 しかし、あるときひとつのマグフォーマの磁石が抜けていることに気がつきました。なんと、磁石部分にヒビが入って中の磁石が抜けてしまっていたのです。大慌てで職員と全てのマグフォーマを回収し確認しました。幸い抜けた磁石は箱の中に見つかったのですが、他にも磁石部分にヒビが入っているもの、入りそうなものがたくさん見つかりました(特に六角形のものに多くありました)。

 マグネット自体が強力なため、プラスチック部分にも負荷がかかっているのでしょうか。原因の特定まではできませんが、マグフォーマは高価なため、なかなか買い換えることもできず購入してから7年ほど経っていたようです。毎日のように遊んでいるので、プラスチックの劣化は相当あるものと思います。これを受けて、劣化している玩具は処分しようという動きになりました。
 玩具の定期点検がとても重要だと感じる出来事でした。
 なにかの参考になれば幸いです。

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