東社協の今日の研修会では、どこかで掛札の話をすでに聞いた、という方が半数以上でありましたため、「子どものケガ、安全、保育の質」をつなぐお話をさせていただきました。本日、お話しした内容のリンクです。
1)子どもが「自分にできる」極限まで試し、「これはできない」「試してみよう」「頑張る」の間を行ったり来たりできる園庭のデザイン、それを見守るおとなについてまとめてある本は、『子どもが自ら育つ園庭整備: 挑戦も安心も大切にする保育へ』(木村、井上。ひとなる書房)です(タイトルで検索してください)。「こんな園庭、都会のど真ん中の園には無理」…それでも、内容はかなりな学びになります!
そして、こういう環境を都市でも作ることできるよう、そして、保護者が子どもと一緒に過ごし、保護者が子どもと一緒に遊び、保護者が自分の子どもの「できる」「できない」「今はこれがしたいんだ」「ケガをするんだ」「蚊にも刺されるんだ」…といったことを経験できるよう、子育てを保育園から少しでも手放していきましょう。保護者が子どもと過ごす時間が増え、保護者が子どもと一緒に活動する内容が増えれば、園と保護者の関係は間違いなく変わりますから。園が「抱え込み過ぎている」から、保護者もどんどん子育てから手を離している(離してきた)のだと思います。
2)上のような園庭や、園庭の活動はできなくても、生まれた時から体を育てることはとても大切。高山先生が書(描)いていらっしゃる「ひだまり通信」は、こちらの高山先生の部屋から…。園でも家庭でも役立つ内容です。
保護者向け資料として使う時は、このまま、「高山静子(東洋大学)先生の『ひだまり通信』から」と隅に書いてお使いください(勝手に内容を変えてはダメです!)。「高山静子先生の資料」と書くことは、「園が言っていること」と思われない、客観性を担保する上でも重要です。もちろん、著作権上も。
・保育の専門性を高めるページ(ダウンロード用)➡保護者向けの通信(しつけ・遊び等)ダウンロード資料➡新生児訪問で配布するお便り他➡今日お話ししたのは2ページめ。
赤ちゃんを上を向いて寝かせた状態で話しかけたり遊んだりする重要性(家でも保育園でも、抱っこばかりしていると、これができない)。
・保育の専門性を高めるページ(ダウンロード用)➡保護者向けの通信(しつけ・遊び等)ダウンロード資料➡ひだまり通信、遊び2➡今日お話ししたのは6ページめ。
座らせておけば、動けず、また機嫌よく遊んでいるからと、ゼロ歳児をずっと座らせている(バンボであれ、床であれ)姿を園でもけっこう見ますが、これは体の発達上、問題。うつぶせにして、はいはいを促しましょう(うつぶせがダメなのは、眠っている時だけ! かん違いしないでください。赤ちゃんが目覚めている時はどんどんうつぶせにして、はいはいをできるようにしましょう。上を向けるのも、うつぶせにするのも、抱っこばかり座ってばかりの赤ちゃんはいやがるようですが、続けていけば慣れ、からだを動かすようになります…と保護者にも伝えてください)。
3)つかまり立ちで後ろにごっちん、というのは、そもそももっとはいはいを!という件は、上の高山先生の部屋から…。
保育の専門性を高めるページ(ブログ)➡2017年10月26日「つかまり立ちから後ろに倒れる」をお読みください。
4)掛札が2016年に話した「子どもにとってケガは大切」の当日資料と、その後に書いたまとめなどは、こちらのページの「子どもの遊びとリスク」から。