来年もよろしくお願いいたします。

  • 2015.12.31 Thursday
  • 21:37
皆さま、

結局、18日ぐらいからずーっと鼻風邪+微熱風邪をひき続けました。ようやく抜けたと思ったら、お決まりの偏頭痛。

でも、「年末までに絶対に載せますからね!」とお伝えしてきた記事は、今日、掲載しました。ニュースも(一応)整理しました。

保育をめぐる状況は、ますます厳しくなりそうですが、将来の日本を作っているのは保育士さんです! 私には皆さんのお手伝いしかできませんが、どうぞ、来年もよろしくお願いいたします。

かけふだいつみ

看護師さんと保育士さん。

  • 2015.12.09 Wednesday
  • 18:13
フジ先生から、こんなコメントをいただきました。下の方のスレッドにいただいたので、埋もれないよう、こちらに立てます。私のコメントは、フジ先生の文の下に書きます。
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子どもの「命」の守り方読ませて頂きました!

自分の心の中でずっともやもやして言葉にできなかった気持ちを全部代弁してもらった気分です。
是非質問したいことがあるのですが、一つ宜しいでしょうか?
164ページの部分です。私は保育園看護師です。保育園に勤め初めて最初からすごく感じていることなのですが、課題解決のための考え方、話し方が保育士さんは苦手なのかなということです。なんというか感覚的というか?私はきっと耳で人の話を聞くのが苦手なのでそうするとその保育士さんが伝えたいことの本質をなかなか理解することができません。私のような保護者はたくさんいるのではないかと思うのでそこがしっかりできればもっと保育の先生が大切にしたいことが伝わると思うのですが、あまりに多くの保育士さんが同じように話されているように見えてしまいます。〈こんなことを書くと本当にしばかれそうですが〉保育の教育の特性なのでしょうか?これは悪いことではなくて私は逆にそういうところが足りないために子どもたちを自然に?〈うまい表現が見つかりません〉楽しませたり、喜ばせたりすることが苦手なきがます。看護はたぶん問題の抽出と解決のための対策ばかり求められたり教育されるためこういう思考が染み付いて離れないと思うのですが…

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漠然と書きます…。保育士さんが特別に、課題解決のための考え方が苦手だ、とは私は思いません。この社会全体が苦手です。少なくとも米国に比べると。そして今、私がここで言っている「考え方」というのは、「集団として考える方法」や「姿勢」です。個人の得意不得意ではありません。『子どもの命の守り方』の164ページやその周辺に書いていることも、個人のものではなく、集団として、です。

医療現場は、1つの課題が出てきた時に、一番良い答えを出すことを要求されます。「出血が止まらない。なぜか。どうするか」「この大きさの腫瘍がここにある。どうなっていくか。どうするか」といった考え方です。看護はその一部です。そうすると、個人もグループ(病棟や科)も、フジ先生がおっしゃるように「問題の抽出と解決のための対策」を求められます。その態度が看護師さんの身についているのは、事実だと思います。

でも、一歩さがって見ると…。医療現場は「医師」をトップに置いたピラミッド社会です(少なくとも表向きは)。命令系統が明確ですし、意思決定権も明確(少なくとも表向きは…笑)。そうすると、看護師さんは、そういうピラミッド的な社会と意思決定システムにも慣れているわけです。

保育現場は? ピラミッドのようでピラミッドではありません。保育という仕事自体が職人技で、その人の個性の上に保育知識・技術・スキルが上乗せされて形成されていく仕事です。そうすると、厳密なピラミッドにはならず(なる必要もない)、命令系統もあいまいになります。経験が長くて保育をよく知っていて、引き出しの多い園長先生であっても、クラスでその子を毎日観察している経験の浅い保育士に及ばない場合もあります。そこで、園長が意思決定を下すことは、決してよいことではありませんよね。

そして、なにより、保育は非言語コミュニケーションがものすごく重要な場所です。保育士さんは子どもに向かって、適切な言葉を適切な声のトーンで出し続けていただきたい(言語コミュニケーション)と思いますが、子どもから出てくるコミュニケーションは、年長さんであってもかなり非言語。保育士さんは、非言語コミュニケーションを受け取り、発信するスキルを持っている必要がある。そうすると、看護というかなり言語コミュニケーションに寄った仕事とは違っているのかなと。

ただ、医療や看護も上に書いたような状況からは変わってきています。終末期医療のように、「問題の抽出と解決のための対策」では取り扱えない領域もあります。精神科医療や心のケアも同じです。そうすると、看護も変わるのかなあと。

あ、ここまで慎重に避けてきていますが、保育の教育の質は別の話です。ここではまず、「仕事の違い」という点だけを、まず書きました。いかがでしょう? フジ先生、ほかの皆さま?

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