トイレットペーパーの筒に入るおもちゃについて

  • 2018.11.25 Sunday
  • 15:57

 

あい先生からお尋ねです。

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ホースのポットン落としが乳児のおもちゃで良いとお聞きしましたが、うちの園でもチェーン・ホースのポットン落としがあり子供たちの大好きな遊びの1つなのですが、ホースもチェーンもトイレットペーパーの芯にはいってしまうので、危ないのでダメだと上司に言われました。トイレットペーパーの芯に入るものは全て保育現場からなくすべきなのでしょうか。手先を使って遊ぶおもちゃは、乳児には必要だと思うのですが。

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あい先生、はい、私は確かに「ペットボトルのフタを2つ、くっつけたポットン落としより、カラーのホースを5センチぐらいに切ったものを」とお伝えしています。フタをくっつけるなら3つ以上。でも、くっつけるのは面倒だから、ならばホース、と。チェーリングも「割れてるのを口に入れたら危ないけど、つながっているなら口に入れても」と言います。

 

こちら(2−1)の中でリンクしたこの文書にまとめた通り、実は「トイレットペーパーに入るかどうか」という簡単な話ではないのですが、確かに、喉の中に入ってしまうという意味では、「トイレットペーパーの筒程度の穴を通る」は重要です。でも、私がお伝えしているカラーのホースは長さが4センチとか5センチ。つまり、上の文書で言う「32センチ」の穴も通りますが、飲み込めない「長さ」を保証しています。チェーリングも32センチの穴を通りますが、先生たちはたいてい、オリンピックのマークのように横にもつなげたチェーリングを長い鎖にしています(1本だけのチェーリングでは切れやすいから)。そうすると、やはり「長さ」が保証されています。上の文書の2ページの真ん中にも絵入りで書いてありますが、飲み込みきれない「長さ」にするというのは大切です。

 

ですから、誤嚥、誤飲という意味で危険なのは、2−1の「保育士さんの『これは心配』を基準にして」に書いた通り、上に書いた「長さ」がない、球状または球状に近い、特に表面がつるつる系の、塊状のものです。時々、キッチン・スポンジを切ったものやフェルトを持っていらして、「これも飲み込めますか?」とお尋ねになる先生もいらっしゃいます。もちろん、1センチ角とかであれば「危ないかもね」と言いますが、3センチもあれば「これ、一気に飲み込めます?」と私もお聞きします。「絶対に飲み込めない」とは言いません。鎖につないだチェーリングだって、口に入れていた部分が切れて飲み込む可能性はゼロではありません。でも、チェーリングで窒息はできません…。長さ4センチのカラーホースを噛み切れる子どもはいません…。

 

うーん。いかがでしょうか。単純に「穴を通る」だけだとそういうことになってしまうのですが…。でも、そう思い込んでいらっしゃる先生に「そうか」と納得していただくのはなかなか難しいかもしれません。人間、一度、「こう」と言ってしまうと、「あ、違っていたのか」と思っていてもなかなか軌道修正できないので…。

 

あい先生、皆さま、お考えをお聞かせください。

コメント
こんにちは。
当園でも、乳児のモンテッソーリ教具として、くるみ落としやチェーン落としなどを使用しています。
座って、子どもと大人が一対一または二対一で必ず見守りながら行います。
掛札先生のおっしゃるとおり、チェーンやホースは長さのあるものですし、口に入れそうになっても目の前で制止できます。

おもちゃや教具そのものの安全性または危険性を把握するとともに、安全に遊べる環境設定が大切かと思います。
どのようにしたら安全に使用できるか、配慮の方法や万が一の対応などを十分に検討して、提案してみてはいかがでしょうか。
  • hiyoko
  • 2018/12/03 10:20 AM
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