睡眠チェックについて

  • 2017.11.01 Wednesday
  • 19:23

 

ぐーちゃん先生からのお尋ねです。通常ですと最初の行の内容は削除するのですけど、翻訳の粗訳が終了し(頑張れ、4月刊!)、ちょっと疲れた〜の掛札には嬉しかったので、残してしまいました。

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先日は、研修会でお世話になりありがとうございました。こんなに頼りになる先生がいたのだと知り、大変有難い気持ちになりました。ありがとうございます。

現在、睡眠チェック表について検討中です。
早速ですが、睡眠チェックについてですが、自治体の考えを確認するべきとのことでしたが、先生のお考えは、2歳児のチェックは必要だと思われますか? そして、確認ですが、0歳児は5分、1歳児はやはり10分を目度にチェックをして、気づいたことのみを簡単に記載し、その情報を職員が共有し、保護者に伝えるということで宜しいのできますでしょうか?
因みに、現在当園では、1歳児からの入所となっており、睡眠チェックは、1歳児のみ、15分おきにチェック。予め、名前が記入されているものを使用しております。
お忙しいところ申し訳ありませんが、ご回答宜しくお願い致します。

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1)2歳児も睡眠中に亡くなるリスクがある程度ある、というのは、こちら(安全に関するトピックスの「睡眠」の星印のLFSAのサイト)

http://www.ne.jp/asahi/master/lsfa/pdf.html

の…、一番上のリンク(PDF)

http://www.ne.jp/asahi/master/lsfa/PDF/suimin-totsuzenshi_2017_Ver2_1_Provider.pdf

の、7枚めをご覧ください。最初の1から11はゼロ歳児の月齢、次の1は1歳児全体、2は2歳児全体。つまり、死亡がガクッと減るのは3歳以降なのです。

「じゃあ、2歳もするべきなのか」、これは私も明言はできませんが、このLFSAの先生たち、同じ星印にある中村徳子先生(睡眠チェックと救急対応を以前からずっとおっしゃり続けてきた方です)は、「2歳も」とおっしゃっています。

 

2)時間に関しては、緊急時訓練用ビデオ(安全に関するトピックスのゼロ番)の中に出てくる通り、とにかく、心肺蘇生を開始して効果がある間に始めることが重要である、という点です。救急の観点からすると、15分では遅い(その子をチェックし終えた直後に急変が起き、15分後にまたみて対応を開始したのでは間に合わない確率が高い)ということになります。「じゃあ、10分で必ずするのか」、これも誰も明言できません。ただ、「ニュース」のページで最近の睡眠中の死亡の記事を見ていただくと、「30分後にみると」というような内容が実際にあります。つまり、現時点では「30分に一度ではダメ」という論調のようです。これは言うまでもありませんね…。

 

3)睡眠チェック表については、自治体が指定していないのであれば、自分たちで作っていいわけですし、自治体に「こういう理由で、これを使っています」と監査の時などにしっかり表明したほうがいいと思います。自治体によっては、無意味に細かいチェック表を使うよう言ってきている所も多々ありますから(意味があってしていることとは思えません。多くの自治体では数年前まで「睡眠チェック」という概念自体ありませんでしたし、現状の自治体としては「自分たちはやれと言っていた(=責任を逃れる)」と言えればいいという程度のことでしょうから)。私の考えは、ここの(9月15日加筆)の所と、そこのPDFをお読みください。

http://daycaresafety.org/topics_sleep_safety.html

 

とりあえず、これでいかがでしょうか。まだ足りないと思いますので、お尋ねをお待ちしております。

 

かけふだ

睡眠チェックについて実践・変更してみました(保育園Ns.さんから)

  • 2017.02.15 Wednesday
  • 23:04

 下のスレッドで睡眠中についてお尋ねくださった保育園Ns.(ナース)先生から、コメントをいただきましたので掲載します。私も、皆さんの意見がいただけなくて残念です。

 意見どころか、頂戴した質問に他の先生や私がお答えしたりコメントしたりしても、そもそもの質問をくださった先生からコメントが来ることもめったになく…。「ありがとう」でも「まだわからない」でも、ひと言でもいいからお返事をいただけないものでしょうか。ネットというのは、そういう礼儀も要らない世界なのかもしれませんが、それじゃ、子どもを育てる仕事なんてできないんじゃない?と、別の業界に長年いた私としては思うのでありました。

 いつでもどこでも何度でも言いますが、「お互いさま」なんです。「私も何か聞きたいことがあるだろうから、その時のためにも答えてみよう」「答えにはなってないけど、励ましたい!」、知らない人だから邪険にしていいってわけじゃない。世界はすべてつながっているので。ただ、それだけなんですけどね…。

 

 ということで、保育園Ns.先生からいただいたコメントです。

 

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 いつもブログで勉強させていただいております、保育園Ns.です。なかなか意見は出てこないですね。色々な園の現状や考え方が知りたかったので、少し残念です。
 あれから正常値、観察の仕方やポイント、異常時の報告の基準、時間配分のイメージなどを文書化して、リーダーたちに伝えました。そして実際の5分ごとの睡眠チェックを、一時間ずつ交替で数日間体験をしました。ベテランの保育士でも5分ごとでお子さま25名だと、常にクルクル回っている状態でタイマーは要らなかったです。時にあるラウンドでは、この子とこの子は見れなかった、ということもありました。
 その後話し合って出た意見は、0歳児クラスは人数が少ない(12名)から5分ごとの睡眠チェックが出来るだろう。1歳児クラス(25名)は10分ごとが自園で出来る範囲だろう。そしてそのためにはそれだけをやる「睡眠チェック係」が絶対に必要。そのための人員配置も必要。集中力がもたないので、睡眠チェックは一時間ごとに交替でやった方がいい。午睡中の会議を減らさないと...などでした。
 また、睡眠チェック表に関しては、個人ごとの名前がないと、タイマーが鳴ってもひとりひとりを見れていないという現実がお恥ずかしながら現状としてあるので、0、1歳児クラスの間は個人ごとの名前の入った睡眠チェック表が必要だろうと。(15分ごとにタイマーを鳴らして、全員の睡眠チェックをするけど、チェック表をつけるのは基礎疾患のある数名だけという状態で、睡眠チェックをしていたはずなのに、スタイをつけたまま寝ているお子さんを発見するヒヤリハットがありました)

 

 また、その後の動きが決まったら、ご報告させていただきますね。次の課題は、0、1歳児クラスはリーダーも若い担任の事がほとんどなので、知識と実践力をどう伝えていくかです。現場に任せっきりにしないで、少しは学校でも教えてほしいというのが本音です(笑)。頑張ります!   保育園Ns.より

睡眠チェックについて

  • 2016.11.01 Tuesday
  • 22:08

もうひとつ、これも個人サイトのほうに質問をいただきました。ぶんぶ先生からです。

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いつもブログを拝見しております。ありがとうございます。ひとつ質問があります。
SIDSチェックについてですが、いま園の方で「チェック表」を作成し、0歳児・入所2か月のお子様は5分おき、1・2歳児クラスのお子様は10分おきにチェックをしております。この「SIDSチェック」のチェック表は、ビデオカメラを設置した場合でも必要でしょうか?「だれが、いつ、どのように何をチェックしたか」を動画で記録できれば、書類自体必要がなくなるのでは?と考えています。ただ、「死角がない」前提のお話にはなりますが・・・。
またチェック表があることで、意識をもってチェックできるという意見もあるでしょうが。
何かアドバイス・ご意見があれば教えて頂きたいと思います。

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お答えです。そうですね…「死角がない」という前提です。そして、たぶんこの前提は達成不可能です。ひとつのビデオカメラでは、絶対に死角ができてしまいます。

内閣府の安全ガイドラインのために書いた下書きに書きましたが、ビデオは「異常が起きた時の記録と対応の証拠」として重要です。また、チェック表が嘘チェックではない(実際にチェック行動をしている)という補完の証拠として重要だと思いますが、それだけでOKとは言えないと私は考えますが…。

(下書きはこちらにリンクが置いてあります。)

http://daycaresafety.org/topics_guideline.html

 

睡眠の「3−1」にも書き足しましたが、睡眠チェック表を細かくする必要はないと思います。簡素に事実を書く。その補完としてビデオ、というのはよいのかな?と。もうひとつ、今は保育園でそもそもゼロ歳児の部屋にカメラが設置されていて、保護者が外からネット経由で様子を見ることができるシステムもあります(クリニック併設の病児保育室などはけっこう普及しているようです)。この手もあると思います。保護者の安心のためにも。

 

いかがでしょう?

保育施設における睡眠について

  • 2016.11.01 Tuesday
  • 21:59

掛札個人サイトのほうにいただいていたご質問です。

 

NPO法人で小規模保育事業保育園を運営しています
講義の中で「子どもの睡眠の保証をする必要はない」との掛札先生の発言がありました
最近まで在職していた保育士に「子どもの睡眠の保証」を主張する者がおりました。ですので、「子どもの睡眠の保証をする必要はない」という先生の発言が少々驚きで「えっ、子どもの睡眠の保証をする必要はないの?」とそこで引っかかってしまい、どうやら先生のその後の発言を聞き漏らしたようで、何故「子どもの睡眠の保証をする必要はない」のかを認識できずにおり、保育園の職員にも説明でません。何故「子どもの睡眠の保証をする必要はない」のか教えてください
お願いします。

ウサギのバイクより

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お答えさせていただきますね。保育園がそもそも、これだけ多数の子を長時間にわたって、「まるで家庭のように預かる」こと自体の問題点です。もちろん、長時間、預けたい時や預けたい人がいるのは事実です。それはまったく否定しません。けれども、子どもの基本的な育ちをすべきは家庭です(「母親です」とは言っていません)。保育園で食べさせねば、保育園で寝かさなければ、保育園で遊ばせねば…。これが社会のあり方なのか?ということです。

 

もうひとつ、私が見る限り(睡眠の安全の「3−1」にも書きましたが)保育士さんは、「子どもを定時に寝かしつけ、一定時間起こさないこと」に必死になっています。それは「眠りの保証」なのかもしれませんが、別にあるのは「午睡時間=作業時間」だからです。小規模保育の場合は違うのかもしれませんが…。

 

つまり、「まず子どもの睡眠の保証をすべきは家庭であり、保育施設がその代替となるべきではない」という意味です。いかがでしょうか。

「呼吸停止・異常に気づいた! 生き返った!」を教えてください

  • 2016.09.12 Monday
  • 09:43

皆さま、

 

この半月の間に、「睡眠中に異常(呼吸停止など)に気づき、すぐに対応して生き返った」という事例を2つ聞きました。「そうか!」と思ったので、緊急・最重要のお願いです。睡眠中、プール活動中、その他の活動中の、このような事例を教えてください。

 

深刻事故予防のひとつの課題は、「結果は『最悪が起こらないこと』だから、予防行動をしていても成果が見えにくい」点です。でも、睡眠中やプール活動中等の時は、「異常な状態の子どもに早く気づくための行動」もしているわけですから、命を救うこともできているはずなのです(そのままにしておいて死亡したかどうかは実のところわからないのですが、そんなことはどうでもいい!ですよね)。

 

早く気づいて対応したけれども亡くなってしまった、という事例もあります。でも、今はとにかく、「睡眠チェックをしてください」「プールの監視をしてください」、なぜなら早期発見によって実際生き返っているお子さんもいるからです、と伝えていきたい。伝えていかなければいけないのです。「睡眠中、それもけいれんや窒息等が一切なくて呼吸をしていない」「水の中で沈んでいた」という事例が一番大切なのですが、それ以外のケースでも!

 

よろしくお願いいたします。まわりの先生たちにも聞いてください。コメントに書いていただきたいのは、次の情報(だけ)です。コメントを書いた方は、ご自身のニックネームだけ入力してください。

 

1)起きた年(なくてもよいですけど、できる限り書いてください)

2)都道府県(これも、できる限り書いてください。1と2は複数の方から報告されているかもしれない事例を考慮に入れるためです)

3)そのお子さんの年齢(乳児だけでなく、幼児でも)

4)どうして(どうやって)異常に気づいた?

5)何をした?(救急要請、心肺蘇生など)

6)その他なんでも(気づいた時の子どもの様子、あなたの気持ち等)

 

よろしくお願いいたします。「救えた!」情報を流すことで、次の死亡を防ぐことができるかもしれません(防ぎたいと思います)。

 

掛札

睡眠チェックについて:中村徳子先生からのコメント

  • 2015.10.06 Tuesday
  • 21:13
中村徳子先生からコメントをいただきましたので、下に掲載します。
次のリンク先の情報もお役立てください(どちらも「役立つリンク」に置いてあります)。
・突然死予防研修プログラム
http://firstaid.kids.coocan.jp/02_kosyuinfo.html
・中村先生のサイト
http://mommy-sids.com/

-------

ご質問
2、睡眠時の呼吸チェックの時間間隔
勤務園では0・1・2歳児は15分間ですが、0歳児は5分毎、10分毎など情報がいろいろです。チェック時間の根拠となる文献がありましたらご紹介ください。

---------------------------
ご質問を有り難うございます。またお返事が遅くなりまして申し訳ございません。

保育現場のこととして書かせて頂きます。
チェック時間について、保育者の皆様へは1997年からHP、保育者研修などでお伝えさせて頂くようになりました。
保育の中で、実施可能な睡眠中の定期確認の最短時間の「5分」は、1998年に私の園で、チェック表無しで試験的に実施、確認できた時間です。(保育施設で、確認される際の目安となる時間が必要と思い、乳児、1歳児、2歳児の時間や確認方法などお伝えさせて頂いております)

確認時間は「お子様の人数」「保育室の大きさ」や、確認するまでの「動線」などによっても変わります。あわせて、チェック表に記載する時間もかかりますので、それらの状況により時間は変わる場合もあります。

そのため、それぞれの保育施設で「毎日確実に継続実施できる最短時間」を見つけられますよう、その方法もあわせて、お伝えさせて頂いております。(時間を短くすることばかりに目が向けられることによって、確認の仕方がおろそかになってはならないと思っております)

睡眠チェックで大切なことは、日々継続していくことです。それがお子様の健やかな保育にもつながりますし、チェック表の信頼にもつながります。

確認方法は、お子様に優しく触れることで、短時間で「呼吸確認」と、刺激による予防もあわせて実施できます。お子様が仰向け寝、横向き寝、うつぶせ寝でも口鼻が閉塞していない、お顔が横に向いているときも注意が必要です。また、目視のみの確認はお子様の異常に気づくことが難しいため、おすすめしておりません。

睡眠チェック表の利用は、ご存知のように数年前、保育所保育指針に記載されましたが、何分毎に確認しなさいという通達は、国から出されておりませんので、確認時間の決まりはありません。

その中で、全国の多くの保育者の皆様が、時間を決められ、日々懸命に取り組んでされておられますことに頭が下がります。近年、各地の自治体保育担当課でも、管内の保育施設へ独自に睡眠チェック時間を決められ推奨されておられることが少なくないように思います。

このように保育現場、保育行政がともにお子様の命を守るために取組まれておられますことは、当時予想もしておりませんでしたので、睡眠チェックの普及に携わらせて頂いた一人として、とても嬉しく思っております。

なお、夜間保育時や、不安を感じられます場合は、呼吸モニターの併用も有用と思っております。ただしモニターのみに頼るのではなく、保育者による定期的な睡眠確認を継続実施された上での使用が前提と思っております。

ご参考:呼吸モニター
「ベビーブレスN」日本ルフト(株) (呼吸状態の記録ができます)
http://www.nihon-rufuto.com/medical/BabyBreath/BB.html
(保育事例の波形より、呼吸停止時の音による呼吸復活が確認されておりますので、刺激による予防効果を改めて実感させて頂きました)

睡眠チェックは、SIDSをはじめ睡眠中の呼吸停止予防だけではなく、お子様の突然の事故予防や、けいれん、嘔吐、発熱など、体調急変時のいち早い発見、また確認時にお子様が汗をかいておられましたたら室温調整、かけ布団を減らすなど、さらにきめ細やかな対応もできますので、お子様の一層の健やかな保育にもつながります。あわせて、チェック表を使うことは、睡眠チェックに取り組まれる保育者自身の意識もさらに高くなる利点もあります。

言葉足らずもございますが、以上、少しでもご参考になりましたら幸いです。

中村徳子
 

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