スーパーボール、ぷよぷよボール(ジェリーボール)

  • 2017.07.24 Monday
  • 21:52

Mickey先生から、ご質問をいただきました。

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先日の研修会で、スーパーボールの危険性についてのお話があり、私の園でも夏祭りで「すくい遊び」の中にスーパーボールが入るという事で、のけてもらうよう話しました。ですが、話をした次の日には納品という事で、検討はしてくださったものの、今年の対応は難しいという事でした。立札や注意喚起することで対応するとのことです。来年度に向けては対応していけるようにしたいとの事です。


この時、夏まつりでは飴すくいもあるので、アメもいけないのではないか?と言われたようですが、どのように対応していけばよいか教えてください。また、研修で勧めていただいたぷよぷよボールですが、すごくきれいですが、やはり口に入れてしまいそうだと感じたのですが、その辺りはどうなのでしょうか?

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お答えします。

スーパーボールは、とにかく家庭での死亡事例もあり、保育園でいつ起きてもおかしくありません。このページの「イチゴのトントンおままごと」の下、またさらに下にも「傷害速報」の事例があります(リンク先のページの下のほうにあるPDFを見てください)。

http://daycaresafety.org/topics_acc_ingestion.html

 

すでに買ってしまっているのであれば、今年に関しては、1)保育者、保護者が見ているところですくう、2)口には絶対に入れさせない、3)そして、すくったボールは戻し、絶対に家に持って帰らせない、を徹底してください。

 

「飴すくい」ですが、飴ももちろん危険です。飴は、口の中に入れた状態で子どもが動き回る前提ですよね。他のお菓子と違って、「飴が溶けるまで、じっと座っていなさい」とは言えません。ということは、飴を口の中に入れた状態で歩き回り、急に笑い出したり、つまずいたり、驚かされたりしたら、「んぐ」と詰まる可能性は十分あります。米国の統計では、子どもが窒息で救急搬送される食べ物のトップのひとつが、硬いアメです。

「傷害速報」の中に、タバコ型菓子を食べて歩きまわっていて転び、詰まって亡くなった事故がこちらにあります。つまずいた衝撃で十分、窒息し、出なければこのお子さんのように亡くなります。「詰まっても、きっと出るだろう」は、希望的観測にすぎません。

http://daycaresafety.org/topics_choking.html#sokuho

 

こちらの報告書の食べ物の誤嚥でも、アメは出てきます。

(「安全に関するトピックス」の5−3、公益財団法人兵庫県保育協会さんと作った事例集)

https://www.hyogo-hoikukyokai.or.jp/pdf/hoikusyo_risk.pdf

「じゃあ、園ではすくうだけで、家に持って帰ればいい」…? それでは、スーパーボールすくいと一緒ですね。「園からもらって帰ってきたアメで窒息死した」、保育園としてこれは受け入れられるリスクでしょうか。

 

ぷよぷよボール(または、ジェリーボール。吸水ポリマーでできたもの。水を吸うとふくらむ)は、水を含んだものをさわってみましたか? かなりもろいです。確かにこれだって、口に入れて絶対安全!とは言えません。でも、スーパーボールよりは「ずっとマシ」です。どうしても「スーパーボールすくい」をしたいなら「ぷよぷよボールすくい」にしたほうがいいですよということであって、「ぷよぷよボールすくいをしてください」とは、私は言っていません。小さいプラスチックの金魚を浮かべて「金魚すくい」をしてもいいわけですから…。

 

そして、その時にもお話ししましたが、ぷよぷよボールの乾いた状態のものを子どもが口に入れると、体内で水を吸ってふくらむのできわめて危険です。

http://daycaresafety.org/topics_choking.html#expandable

 

いかがでしょうか。

 

かけふだ

そろそろ季節ですので:餅つき

  • 2016.09.24 Saturday
  • 13:51

そろそろ季節ですので、去年のスレッドを貼っておきます

http://blog.daycaresafety.org/?eid=33

 

昨年末に起きた餅つきが原因とされるノロ集団感染事例は、「ニュース」にあります。こちらの1つめと3つめ。

餅、餅つきについてご質問いただきました

  • 2015.11.09 Monday
  • 23:22
埼玉県の認可園で働いておいでの先生から、ご質問をいただきました。ありがとうございます!

「早速ですが、ミニトマトは当然のことながら、誤飲について、再度園内で見直しをしましたが、「餅」についてだけ、決めかねております。乳児には提供しておりませんが、幼児クラスは毎年、餅つきを行い、その後食しております。これまでに保育園や幼稚園での重大事故に発展した例などございますでしょうか、またリスクマネジメントとして出来ることはありますでしょうか。アドバイスをいただけましたら幸いです。」

餅は難しい課題です。明確な答えは、私にも出せません。ただし、第一段階のリスク・マネジメントとしてこれができます。新しい拙著にも書きましたが、「保護者の不安を汲みあげる(リスク・)コミュニケーション」です。

餅を食べることに不安を感じている保護者は、必ずいるはずです。ですから、
1)自園では、餅つきをしてきて、その餅を(何歳児が)食べている事実
2)どのようにして餅つきをし、どのように食べているか、食べ方を指導しているか
3)けれども、餅による(高齢者の)窒息も毎年起き、白玉による保育園児の死亡も起きていることから、心配な保護者の方はいるはず
4)匿名でご意見をお聞かせください(ここの手順は、拙著『子どもの命の守り方』の該当ページを見てください。お願いします)
5)賛否は別として、「うちの子には餅を食べさせないでほしい」という方は、おっしゃってください

ということを伝えて、保護者の不安をきちんと汲みあげることです。もちろん、この文化ではなかなか「否」を言いにくいことも計算に入れて。
当たり前ですが、「今まで保育園で、餅の死亡事故は起きていません(だから、安心してください)」と言ってはいけません。「今まで大丈夫だったから」は「これからも大丈夫」ではないですし、「これまで大丈夫でした」を理由にしてしまって自園で死亡事故が起きたら、それこそ取り返しのつかないことになるからです(命の上でも、信頼の上でも)。ですから、「保護者の中に不安はあって当然」という前提で、きちんとリスク・コミュニケーションをしてください。

一方、餅そのものの話も難しいという点をご理解ください。以下の点を整理します。

1)私が知る限り、園で餅による死亡事故があったという件は知りませんが、白玉は起きている。餅は白玉ではない。けれども、園で餅による園児の窒息死が起きた時に、マスコミがどのように扱うか、警察がどう扱うかはわかりません。「白玉で死亡しているのに、それと同じような餅を食べさせて」という見方になるのか、それとも下に書くように「文化だから」になるのか。これは、わかりません。かといって、最初の事例が出て、この答えが出てしまうのを見るのも、もちろん私は避けたいと思っています。

2)年末年始に餅をつき、食べるのは、文化。文化はそれぞれ、事故に対する独特な態度を持っています。たとえば、車がなくてはいきていけず、車を運転することが自由の象徴である米国では、交通事故はそれほど深刻に扱われません。そして、高齢者が年始に餅で窒息死するのは、日本の場合…??(考えてみてください) では、子どもが年末年始に「文化である餅つき」をして死亡するのは? わかりません。当たり前のことですが、高齢者の死に対する意識と子どもの死に対する意識は、同じ文化の中でも違うからです。これも、言ってしまえば、起きてみてマスコミが報道するまでわからないと言わざるを得ない。

3)「餅つきは伝統だから」とおっしゃいます。ならば、保護者や地域も巻き込んでなさったらいかがですか?と私は、いつも申し上げます。餅つきが文化であることは、私もその通りだと思います。保護者も地域もいる場所で、文化を称揚している雰囲気の中で起きるのと、園内で子どもたちと保育者だけでするのと…。深刻事故が起きた時の受け取られ方は違うのではないかと私は思います。(「あばれ」系の祭りで死亡が起きた時、日本文化がそれをかなり許容する点は、よくご存じだと思います。)

いかがでしょうか。ご意見をお聞かせください。

そして、もうひとつ、別の側面から。

1)食べ物はなんでも詰まりますし、子どもはまだむせるのもへたですから、救急対応は万全にして行う。

2)餅つきの場合、ノロ・ウイルス等の感染症の問題もある。「持って帰って家で食べる」という園もありますが、家で食べれば窒息の危険が下がるわけでもありませんし、ウイルスがついていたら家に持ち帰った場合には…、です。

3)餅つき自体、保育者にとっては決して慣れていない行事であり、杵でつくこと、かえすこと自体が重傷の原因になりうる。

…と整理してみました。皆さんのご意見をお聞かせください。

シール、テープ、紙類の誤飲・誤嚥について書きました

  • 2015.07.20 Monday
  • 11:39
サイトのトピックスに、シール、テープ、紙類の誤飲・誤嚥について書きました。

皆さんの事例もぜひ、コメントに書きこんでください!

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